STEAMとXBOX ONEで発売されている
「Ori and the Blind Forest」を仕事の合間にプレイ。
この手のアクションゲームでは三本の指に入るぐらい
全てにおいて素晴らしいゲームで感服いたしました。
架空の世界観がとにかく美しく、そして怖い。
人間は一切出てきませし、主人公は小さな生き物。
ですが、この世界で繰り広げられる物語は壮大で
そして切ない。
まずなにが凄いって、ゲームバランス。
マップも構造もそうですが、とにかく良く練られている。
アイテムの配置、成長のしかた、マップギミック、全てにおいて完璧。
アクション性が高いので苦手な人にはかなり
難しいと感じてしまうかもしれないけど、
なんどもトライしているうちにクリアできる
この絶妙なバランスが飽きさせない。
そして、操作性が最高に気持ち良い。
キャラクターの反応も早く、動かしていてストレスがない。
これ、意外に出来ていないゲームが多く、
何かしらの違和感があったり、思うように動いてくれなかったり・・・。
マリオの操作の気持ちよさに近いものを感じます。
グラフィックも独特で美しく怖い。
木の葉が舞ったり、水面の動きであったり、木々の揺れ方、
光と影の表現のしかた、炎の揺らめき、どれも非現実的なのですが
この世界観にマッチした作り方をされている。
プレイしていて不思議な感覚にさせてくれます。
そしてなにより音楽が素晴らしい。
曲数は20曲強といったところだと思いますが、
テーマのモティーフを凄くうまくつかっているし、
選曲が素晴らしい。
同じ曲でもゲームの最初と最後で使ったりしているので
「さっき聞いた曲だ!」とならない。楽曲の少なさを感じさせない。
ほんと最近依頼されるゲームは曲が多すぎて、
それどうなんだろう? 本当に効果的に使えるの?といつも思う。
このゲームは完璧にクリアするには20時間ぐらいは
プレイすると思いますが、それで20曲強ですからね。
見せ方、聴かせ方で、十分事足りるし、逆に統一感が出るんですよね。
もっとこの辺海外のゲームを研究した方がいいと思います。
あと、レコーディングもちゃんとされていて
音のクオリティがめちゃくちゃ高い。
音楽にもちゃんと予算を確保して、ないがしろにしていないのが
聞いていてよくわかります。
同時に効果音も凄く良くできている。
おとまわりも完璧といってもいいぐらい素晴らしい。
あと、やっぱり感じるのはゲームにおいて音楽がかなり大事。
日本ではもっとも後回し、予算削減されるとことですが
絶対に間違っていると言えます。
ともあれ、全てにおいて本当によくできたゲームなんです。
これぞゲームのあるべき姿という感じでした。
こうしたゲームにおいても海外に圧倒されてしまったなーと
ちょっとショックでもありました。
今のとこ、僕的に今年のベストゲームです。
オーシャンウェイスタジオでの録音風景
サウンドデザイン