Xenoblede2のオリジナル・サウンドトラックについて様々なご意見をいただいております。今回、初めての試みとなるUSBでの販売、そしてCD、配信(ほぼ網羅)などあらゆる販売網を使って販売いたしました。良かった点もあれば、反省点もありました。皆さんからいただいた大切なご意見は真摯に受け止め、問題点は今後少しでも解決していきたいと思っています。特にUSB販売については、楽曲名はファイルに記載されているものの、アーティスト名などの細かな情報は入れる事が出来なかった為、ライブラリ化したい方にとっては足りない情報を自ら手入力しなければいけません。数曲ならまだしも100曲を超える入力は流石に厳しいと思います。この辺り、次にUSB販売する場合は何か対策を考えなければいけないポイントだと思っています。あと、ちょくちょく聞かれる意見として、ゲーム機で鳴っていた音とサントラで違うという意見がありました。(良くも悪くも)今回、自分も含め他の作曲家もアレンジは一切施していません。(ACEさんや平松さんの楽曲でCD用にミックスの調整をしたい、ということでされている曲が2〜3曲あるみたいですが)曲の印象が変わって聞こえるのは、大元の96Khz32bitデータを使用しマスタリングを行なっている関係で非常にクリアでゲーム機では聞こえ無かった音、または聞こえにくい帯域がクリアになった事によって出て来たからだと想像します。しかも任天堂スイッチのD/Aとその他の音響機器(例えばコンポであったり、iPhoneであったり)のD/Aでは特性も違います。これ、音楽の仕事をされている方ならよく分かると思いますが、D/Aによって全く音楽の聞こえ方が変わってきます。しかも任天堂スイッチに入っている音楽データは容量の関係で圧縮された状態で収納されていますので、非圧縮のCDやハイレゾ音源ではかなりの変化が出てくるものと思われます。皆さんは何十時間とゲームを遊んでいただいていると思いますので、任天堂スイッチから出てくる音が「本当の音」と思われるのも当然だと思いますし、そのお気持ちもすごく良く分かります。しかしながら我々作曲家が思い描いてる音は圧縮された音ではなく、ハイクオリティな機材を使ってしっかりと部屋が調整されたスタジオで聞いている音が「本当の音」ですし、オリジナルの音源なのです。この辺りは感覚であるため非常に難しいところではありますが、サントラを作る上でマスタリングを行なわないわけにはいかないので音の変化は多少なりと出てしまいますことを何とぞご理解いただければと思います。
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