ドラゴンクエストのみならず、数多くの名曲を世に生み出したすぎやまこういち先生が亡くなられたというニュースを見てショックです。すぎやま先生とはスクウェアに入社し、間もないときに「半熟ヒーロー2」という作品で一緒にお仕事をさせてもらい、先生の曲を打ち込み、スーパーファミコンに組み込んでいくという作業をさせてもらったのが最初の出会いでした。ちょうど20歳になったばかりでした。右も左もわからない自分に優しく、時に厳しく接していただいたのを今でも忘れません。いまだによく覚えているのは、すぎやま先生宅に譜面を取りにいったり、途中経過を聞かせにいったりした時のことです。先生のお宅はまさしくゲームでいうダンジョン。玄関から先生がいらっしゃる音楽室(最上階、当時はボス部屋と呼んでいました)まで一度として迷わず辿り着いたことがありませんでした。その度に、大声で「先生すみません、迷ってしまいました」と呼びかけると、いつも下まで降りてきてくださいました。「みつだくんは方向音痴かね」と大笑いしながら部屋に戻っていく姿が目に浮かびます。もう先生の曲を聞くことができないと思うと非常に寂しいです。本当にお疲れ様でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
https://news.livedoor.com/article/detail/20989136/
- 考えられている音楽
- 残りわずか