とうとうこの時がやってきました。長年多くの方に使われてきた譜面ソフト「Finale」の開発が終了することが発表になりました。来年2025年8月ごろまではアクティベーションは可能みたいなので、どうしてもFinaleじゃないと嫌だ、という人は最新バージョンを手に入れて最新のPCにアクティベーションしておきましょう。二度と使えなくなります。僕が20代の時はFinale以外で使える譜面ソフトがなく(Mozaicというのがありましたが)愛用していましたがバグが多く嫌気がさし当時まだ発売したばかりのSibeliusを使うようになりました。もちろん、当時は日本の代理店もなく直接イギリスから購入していました。その時のSibeliusはまだまだ機能が足りないけれど作業中に強制終了することもなく、パート譜もすぐに書き出せるという利点から今日までずっと使い続けてきました。Sibelius 5ぐらいからFinaleの機能を追い越し、逆にFinaleはSibeliusの機能をまねるようになってきました。そして、ここ最近ずっとFinaleのアップデートも全くされないし、音沙汰がないのでこの会社はかなり厳しいのかなと思っていたところ、このようなニュースが飛び込んできました。だいたい、ソフト会社のアップデートが1年もされないと危ないとみて間違いないでしょう。最近、SteinbergのDoricoが非常に早いペースで開発されているのと、Fineleの社長だったひとがDoricoを奨めているので、もしかするとFinaleのスタッフはSteingberg社に移動したのかもしれません(あくまで憶測)。ともあれ、譜面ソフトはまだ何社か作っていますが、AVIDのSibeliusとDoricoの2強となって来た感じがあります。正直、Steingbergは開発力があるのでそのうちSibeliusに追いつくのではないかと思っています。ただ、現時点ではSibeliusの方が色々な面で有利かなと思っています。競合他社が無くなると、なぜだか他の会社も開発力が落ちてしまうので個人的にはFinaleには頑張って欲しかったのですが残念です。

The End of Finale