色々なストリングス音源を保有していますが、
どれも今ひとつなんですよね。
結局、Symphonic Strings Collectionが一番使いやすい。
音は普通ですが・・・(箱の庭のオープニング曲はこれを使っています)。
それぞれの音源の善し悪しを書いておきたいと思います。
● audiobro LASS
弦のニュアンスはまずまずですが、とにかくチューニングが合ってなくて
スケールで弾くと気持ち悪いし、ストリングス同士でもバランスが悪い。
良いところとしてはDivisiがあるのは嬉しい。
あと、結構音はきついのでEQを掛けないと、耳が痛いです。
かなりリバーブで飛ばしてやらないとピーキーな感じです。
ドライサウンドでは使うことが難しい音源。
● Native Instruments Session Strings PRO
一つ一つの音は丁寧に録音されていて、ピッチも合っているので基本的なところは
クリアされていると思います。
4リズムのバックでこの弦を使うと非常にリアリティがあって良いです。
使い方もシンプルだし、バリエーションも特殊な事をやらなければ十分です。
Staccatoは若干サンプルの頭に空白がある印象なので、
早めにキーオンをしなければいけません。
あと、1st Violinと2nd Violinは別れていないので、ユニゾンのデータを作ると
Detuneが掛かってしまいます。
● Cinema Strings
キースイッチによってすべての奏法へアクセス出来るので、非常に便利ですし、
1st Violinと2nd Violinもちゃんと録音されているので
ちゃんとオーケストレーション出来る音源です。
(ただ、キースイッチは色分けされていないので、わかりづらい)
録音も3点マイクで収録されており、それぞれのマイクをオン・オフが出来ます。
キーオンのスピードをみて、勝手にスタッカートになったりします。
いくつかのサンプルにノイズが乗っていたりするので気をつける必要がありますし、
レガートの立ち上がりが遅すぎて、フレーズによっては不自然に聞こえます。
● Symphonic Strings Collection
全体的にバランスの取れた音源。
1st Violinと2nd Violinとちゃんと分かれていますし、Up、Down Bowに
分かれているのでリアルに打ち込むことも可能(凄く大変ですが)
ただ、2nd Violinの開放弦の音がかなりピーキーで音量が大きいので
ヴェロシティで整える必要があります。
● Vienna APPASSIONATA Strings
ヴィエナのストリングスを買うならこれしかないでしょうね。
とても美しい響きをしています。
ただ、ヴェロシティのバリエーションが少なすぎで
つなぎが非常に悪いです。
特にレガート奏法の時はイラっとするぐらいです。
なのでエクスプレッションで音量をコントロールするのが
基本になるかと思います。
全体的に、ストリングス音源に関してはまだ納得したものは
ひとつも有りませんし、生録には到底及びません。
これからもっと優れた音源が発売されるのを待ちたいと思います。