長らくお待たせいたしました。
プロキオン・スタジオにNEVE Kelsoが導入されました。
もう、今更説明する必要もないかもしれませんが、一応・・・(笑)
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
NEVEといえば、1961年にルパート・ニーヴ(Rupert Neve)氏に
よって設立されたレコーディング・スタジオ及び放送局スタジオ向けの
ミキシング・コンソールと、そのモジュール類などを
設計生産していた音響機器メーカーです。
最初はカスタムで注文を受けてはクライアントにあった設計をし、
一台一台カスタムでミキサーを売っていました。
イギリスだけだった販売も、1968年頃からアメリカへも
輸出されるようになりました。
エンジニアでNEVEを知らない人は居ないと言っても過言ではありません。
––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––
昔は、日本のスタジオにも沢山NEVEが置いてありました。
が、メンテナンスが大変なのと、パーツが入手しにくいと言うことで
時代と共に徐々に消えていきました。
いつの間にか、スタジオにはSSL(Solid State Logic)というミキサーが
主流となってしまいましたが、ハッキリと言って
僕はSSLの音がかなり苦手なんです。(SSLファンの方ごめんなさい)
そういうこともあって、昔はNEVEが置いてあるスタジオを選んでは
レコーディングをしていました。
いわゆるこの手はビンテージと言われている機材ですが、
ビンテージにはいいものと悪いモノがあります。
良いものとは「その機材にしか絶対に出せない音」の事をいい、
現在の機材で代替えが出来るビンテージは悪いモノ(必要無いもの)
と思っています。
正直、ほとんどの機材は新しいものが良いと思っています。
ですが、NEVEだけは上記にも書きましたが、
その機材にしか出せない音があって、唯一無二の存在なんです。
ということで、条件が良いNEVEが手に入るまで買わないで
いたのですが、状態のよいNEVEを譲って貰えることになったので
迷わず導入することにしました。
是非、ご興味がある方、録音しにきてください!
最後に、
このミキサーはKelsoといいます。
プリアンプとEQがついたモジュールで型番は3126です。
正確には、6chが3126で4chが3116の計10ch仕様です。
この3126はあの有名なNEVE 1073にも使用されている
トランスMARINAIR L10468と3415などのアンプカードBA438を使用した
-10〜+80dBのプリアンプになります。
また、BA406、BA437のEQ(HIGH/LOW)とHPF(47/82/150Hz)も
付いてます。
また特別にダイレクトアウトプットも装備されているので、
プリアンプだけ使いたい方は、アンプ+EQを通した後
ダイレクトにDAWにアウトプット出来ますし、
ミックスバッファー的な使い方をしたい人には、アナログミキサーとして
使うことが出来ます。