海外ではレコーディングや予算、制作方法などの
コミュニティがありゲームコンポーザーやTV、
映画のコンポーザー、ミキサー、プロデューサーが
集まって制作環境をより良くしていくために
意見交換をしています。

http://fundanything.com/en/campaigns/hollywood-film-television-and-interactive-scoring-community-s-expense-account

いつも海外レコーディングにおいて
問題になってくるのが演奏について買取り
出来るかどうか?というところだと思います。
特に日本のゲーム会社は買取りを求めてきます。
予算が潤沢にあり、多くのゲームが売れるのであれば
問題ないのでしょうが、ギリギリで制作している
日本のゲーム会社の原状をみると、買取りが出来ないのは
やはり困ってしまいますよね。
アメリカのロサンゼルスなんかはUNIONという
ミュージシャンの管理団体があり、演奏家を守るということで
サウンドトラックにはミュージシャンにも印税を
発生させたり、1秒でもレコーディングが押してしまうと
追加料金が発生させるという規定があったりします。
(結構厳しいのです)
これがコンポーザー、プロデューサーからしたら
無駄な所に気を使わされて精神的に浪費します。
(レコーディングはトラブルが付き物ですからね)

下記の図はロサンゼルスとロンドンの現在の
レコーディングの状況ですが見ての通り
ロンドンのミュージシャンの方が安いですし
買取りが基本となっています。
BuyOut

そういうこともあり、最近ではビックタイトルの
ゲームソフトは殆どロンドンで録音しています。
下記の図を参照
BuyOut2

どんどんアメリカのミュージシャンの仕事が減っている
というのが原状です。
UNIONも色々と試行錯誤しているとは思いますが、
いまだに良いほ方法が見つかっていないように思います。
ちなみに、ミュージシャンがUNIONに所属すると
UNIONを通さずに仕事をすると次から仕事がもらえなくなる
可能性が高くなります。よく分かりませんが
罰金もあるのかもしれませんね。
しかもアメリカは機密保持がゆるいので、
どこのスタジオで何を録っているか結構筒抜けなんですよね。
なのでUNIONに内緒でということは難しいのかなと思います。

こういった問題を解決すべく、スコアリングのコミュニティが
作られ話し合われているということです。
どちらにしても日本ではなかなか考えられないことですが
(悪い意味で、そこまでビジネスがしっかりとしていない)
すこしでも環境をよくしようとする、この精神は流石だなと
思いました。